2.5次元 of the year 2021

未曽有の感染症で、突然エンタメが奪われてしまった2020年。

2021年はそんな中で試行錯誤しながら立ち上がり、

エンタメと自分自身の距離を確かめるような1年でした。

 

かなり偏った作品しか見ていないのですが

その中でも特に良かった3作品+αを挙げようと思います。

 

3 

ミュージカル『憂国のモリアーティ』Op.3

 

新キャラが追加され、それぞれの役割や思いがより明確になった3作目。

いずれくる「最後の事件」に向けてアクセルを全開にしているような印象でした。

原作と同じ方向を向きながら、ミュージカルという表現方法で

作品の魅力を余すところなく届けてくれるモリミュには信頼しかないよ……

チケットが取れなさすぎて現地1回だけなのがほんとに口惜しかった。

続編、全力で待機しています。

 

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2

ミュージカル『刀剣乱舞』静かの海のパライソ

 

わずか7公演で中止になった2020年の公演がようやく日の目を見ました。

「歴史を守る」という刀剣男士の使命に対して、

真っ向から疑問を投げつけてきたこの作品。

史実通り37000人を死に向かわせるために扇動し、

相手が人間だろうが刃を向け、あまつさえ命を奪う。

ショックは大きかったけど、こんな凄惨な出来事もまた歴史なのよね。

ラストの鶴丸の咆哮に、この物語のすべてが詰まっていたように思えます。

そして、大千秋楽の特別演出と伊達双騎の発表よ……

ライビュで見ていたのですが、同じ列に人がいなかったのをいいことに

声を殺しながらも号泣していました。楽しみ増えたね!

 

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1位 

劇団『ドラマティカ』ACT1/ 西遊記悠久奇譚

 

あんさんぶるスターズ!!』に登場するサークル「劇団ドラマティカ』。

そのオリジナル舞台っていうことで、

キャラが役を演じるという二重構造になっていたのですが、

これが予想していたものの500000000倍くらいよかったんです。

これまでのあんステでは見られなかったド派手なアクションと生歌。

キャラクターと役柄とセリフがリンクして、

物語で描かれている以上の感情がおしよせてくる。

渉と北斗の師弟関係が大好きすぎる妖怪だから

(「エレメント」と「透明と仮面」は必修科目!)

クライマックスの三蔵と悟空のやりとりに、セリフ以上の想いが重なってしまい

毎回号泣していました。

そうそう、観劇後のブログに、

「ここの感情の乗せ方に無理がなくて〜」って書いたんですけど、

どうやらこのシーンはほとんどお稽古しなかったみたいです。

(一慶くんがイベント等で明かしていました)

お芝居しながら生まれた感情だったからこそ、

無理がなかったんだなーとめちゃくちゃ合点がいったよね。

次回作は嵐ちゃんが座長ってことなので、どんな物語になるのか今から楽しみ!

あんスタに新しい表現の可能性が広がったってことで、

これからの期待も込めて1位にしました!

 

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特別枠

ミュージカル『刀剣乱舞』東京心覚

 

なんだよ特別枠って、って感じですが、

他作品と並べるにはあまりにも立ち位置が特殊だったんですよね。

コロナ禍の2021年だからこそ生まれた物語で、

それをこのタイミングで上演するってっていうことに意味があった作品でした。

歴史の真っ只中にいながらも、名前が残らない有象無象のアタシたちに向けて送られた

強烈なエールで、とてもあたたかいラブレター。

言葉にすると、とたんに安っぽくなっちゃうけど、

カンパニーとファンが築いてきたみたいなものを強く感じたんだよね。

ありがとう。そして、これからもよろしくです。

 

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ざっと乱暴に振り返りましたが、

ここに挙げた以外にもたくさん素敵な作品がありました。

時間とお財布の都合上、どうしても推し作品中心になってしまいますが、

それ以外もちょこちょこ見に行けたらいいなーと思っています。

では、2022年もすてきな観劇ライフを!