劇団ドラマティカ ACT2 Phantom and Invisible Resonance 初見の感想

ということで、劇団ドラマティカ ACT2 Phantom and Invisible Resonance を見てきました。

 

※以降、ネタバレがあります※

 

前回のACT1が本当に好きすぎて、2021年の個人的アワードでした。

 

ucok.hatenablog.com

 

 

本当に大好きだったからACT2にもめちゃくちゃ期待してたのですが、いささか期待し過ぎちゃったのかもな~っていうのが初見の感想です。多分、アタシだけじゃないっておもうんですけど、やっぱりね、思っちゃったんですよ

 

「え~~~~~~~ここで終わり~~~~!?」

 

ああん、そうなのね、2人にはこんな過去があって、やっと手を取り合って、ここから最終決戦に……ならないんか~~~~~~~い!!!!!!

 

全力でズコー!ってしました。こんな、こんな、こんな美味しい要素がそろったのに決着をつけんのか? さすがにこの結末は乱暴すぎないか? 俺たちの戦いはこれからだエンドは、ジャンプの打ち切りだけにしてくれ~~~!!!!

いや、決着をつけるってことはアイドルの誰かが役とはいえ殺されることになるだろうし、おそらくそれはNGなんだろうなってフワッと思っています。近しい作品だと「劇団シャイニング」では、なにがなんでもアイドル(二代目)に殺しをさせませんでしたし、なんとなく扱っているコンテンツ的にそういう縛りがあるのかな~ってのも思うんですけど!ですけど!ここまでやったら見せてくれよ~~~~~!

はぁ~ん、Phantom and Invisible Resonanceの頭文字でPaIR(ペア)ね、なるほど~ってことで、描きたいのはおそらく「彼らがペアになるまで」ってこともわかる。わかるんだけど、えええええん、見たいよ~~~!

 

ってことで、結末に対して消化不良を起こしまくっているのですが、好きなところもたくさんありました。

 

なにより最高だったのが「笠舞歩」の存在です。

そりゃあ北斗くんが推しだし、山本一慶くんが推しだから当然だろって感じではあるんですがw。北斗くん(一慶くん)が番手のトメにいた時点で、「これは推しがファントムだ、間違いない」って言ってたんですけど、概ね正解でしたね。結局のところファントムってのは明確に誰って言われてなかったように思うので、彼らテロリストの集合体が生み出した概念なのかなと思ってますが、まだ1回しか見てないからこの辺はちょっとふわっとさせておきます。

 

追記:歩ちゃんが「ファントム」って呼ばれたり、「ファントムが近くにいるのに気づかなかった」みたいなセリフあったから、歩=ファントムってことでよさそうですね!

 

 

始まる前から言い続けてたファントム説w。

 

メサイア履修済みのせいで、一幕ラストで倒れた歩を見ても「銃で死ぬわけがなかろう……」って思ってたんですけど、二幕で裏切り者として現れた時「これ~~~~!待ってたやつこれ~~~~!」って大喜びしてしまいました。推しのこの手のお芝居大好きなんですよ。北斗くんをどう乗っけてくるかってのはあったんですが(地毛ってこともあって他の人よりもキャラ味が分かりにくいんだな……)、ステ北斗のプロなのでその辺りはあんまり乖離してないかな、と。原作では「ズ!」の終盤時点で役者としてめちゃくちゃ成長しているので(必修科目こと「透明と仮面」より)。警察サイドにいた一幕と、ファントムサイドの二幕での体の使い方(わかりやすいところだと歩き方)が全然違うのにも興奮しました。殺陣が最高なのは言わずもがな。紐?ロープ?の殺陣が新鮮でおもしろかったので、これは次回入った時に注目しようと思います。

 

嵐ちゃん演じるルシカ、レオぴが演じる斗真に対しては、過去を明かされるのがだいぶ後半だったこともありなかなか感情移入ができなくて、「んも~~もっと仲良くしなよ~」って気持ちが先に来てしまったけど、優しすぎて身を滅ぼすようなレオぴがキレッキレの役を演じていたり、お姉ちゃんな嵐ちゃんが男前な役だったのは、“ドラマティカでしか見られない姿”なのでここはシンプルに楽しかったです。凪砂くん演じるギィの妖しさ、宗くん演じる和蒜の不遜な態度もよかったな。ここに関してはバスっとハマり役って感じ。そして、渉の京極さん!え~~~~~~~~~ん好き~~~~~~~~!!!!!(急にバカになるな)。ビジュアルも振る舞いもなにもかもがかっこいい……。ちょっと古めかしいかっこよさではあるんですけど、そこも含めてたまりませんでした。そして今回も描かれてしまった(事故みたいにいうな)北斗(歩)から渉(京極)へのビッグラブ……。歩は京極を裏切っていたのだけれども、京極に憧れていたっていうのはどうやらウソではなさそうなんだよな。ACT1に続き、2でもここの2人の関係性を押し出されてしまって、演劇部推しの女としてはヘロヘロになってしまいました。好きか嫌いかって聞かれたらウルトラ大好きです……。

 

てな感じで、脚本に関してはちょっと不満ありつつも、なんだかんだで楽しんでいました。まだ1回しか観劇していないんで、最終的には見え方が変わってくるかも? まぁ結末は変わることないので、ここに対しての残念だな~~~~って気持ちは変わることはないのだけれども。

 

まだまだACT2の幕が上がったばかり。ラストまで怪我なくやりきってください。