Run For Your Wife!

  推しがロンドンコメディーに挑戦!ってことで「Run For Your Wife」観てきました。いやもう、はちゃめちゃに楽しかったです。
  主人公のジョン・スミス(日本でいうところの山田太郎みたいな名前だよ!)はタクシードライバー。一見平凡な彼には、なんと秘密があった! それは、妻が2人いること。しかし、完ぺきだったはずの二重生活がひょんなことから崩れはじめ、取り繕うためにウソにウソを重ねて、予想もつかない事態にーー。
  とまあ、ざっくりしたあらすじはそんな感じです。とにかくよく練られたホンで、話がどんどん転がっていく。AとBについてるウソが違うから、AとBが鉢合わせするとややこしくなるし、さらにCが入って来るとしっちゃかめっちゃかに。そして辻褄を合わせるためのウソがどんどんパワー型になっていくから、最終的に収拾がつかなくなってしまう。どんどんカオスになってく様がホントに愉快でした。
  役者陣も手練れの人ばかりで、「笑われる」のではなく、ちゃんと「笑わせる」演技で最高だったな。アタシがみたのは初日だけだけど、ゲスト回はさらに楽しいことになってたみたいね!
  ただゲラゲラ笑いながらも、笑いどころの一部は、ゲイに対しての(っていうか女性に対してもだろうな)「無意識の差別」がベースになっているっていうのもあって、もうその笑いは前時代的なんだなぁとも思ったり。作られたのが80年代らしいんで、当時の価値観だからしょうがないんだけど。
  その小さなモヤっと意外は、すこぶる楽しい舞台でした。三越劇場の雰囲気も相まって、ちょっと上質な(でもちょっとだけお下品な)非日常を味わえたのもよかったなぁ。

  てんご大好き芸人だけど、こういう舞台を観るのもいいよね!