MANKAI STAGE A3! 春組単独公演で咲いてきました

 先日、MANKAI STAGE A3! の春組単独公演に行ってきました。

 

 今回の演目は「不思議の国の青年アリス」と「ぜんまい仕掛けのココロ」ってことで、そりゃあもうわくわくしてました。だってさ、アリスモチーフとスチームパンクが嫌いなオタクとかいるわけ?(相変わらず主語がでかい)。特に、ブルフェスの朗読劇ではちゃめちゃに泣いたぜんまいには期待しかありませんでした。大好きなんですよ、あのストーリー。

 

 今回も二部構成で、前半はアリス、後半がぜんまいです。

 

まずはアリス。ここで描かれるのは子ども/大人のお話。アタシはもうとっくの昔に「大人」になってしまったから、真澄が焦って大人になろうとする様は滑稽なのだけれども、本人からすれば必死だろうし、その姿をただ笑うこともできない(いや、めちゃんこ面白かったから笑ってましたけど・笑)。

 そしてそんな子供・真澄に対する大人の象徴としての至。見た目に反して中身は子供のまま大人になったような部分もある至が、彼にしかできない方法で真澄とぶつかりながらも導いていく姿がとてもよかったです。その昔、flippers guitarも歌ってましたよね、「わかりあえやしないってことだけを わかりあうのさ」って。真澄と至も結局そうだったって言ってましたけど、それでも距離はぐんと縮まったのだと思います。格ゲーシーンの、いい意味でのキャストの無駄遣いとかも最高でした。

 そしてなんていってもあの衣装。天才かよ。アリスと帽子やもかわいいし、王様もかっこいい。アタシは特にケモミミ属性ないんですが、それでもテンション上がりました。

 にしても、ずっとくねくねしてるチェシャネコのさくさく、えっちじゃなかったですか? え? そんなことない?それはアタシがそういう目で見てるから?ですよねごめんなさいかわいかったです! ライトなタッチで進みつつ、ほっこりしたアリスの公演は、まさに春組! って感じで楽しかったです。

 

 そして幕間直前、ぬるっと出てくる水野君……あ~~~~~~~~~~~~~~~~! 二回目以降は後頭部見ただけで泣き出す病にかかってました。

 

 後半はいよいよぜんまいのターンです。テーマは友情。自分の体験をきっかけに執筆しているからこそ、幼いころにつらい別れを経験した綴はスランプに陥ります。そのカギを握る人物が水野くん。もうこの状況でお察しだとは思いますがw。互いに大切に思いあっている(BのLみたいな話じゃねーぞ!)からこそ、なんだよね……。そして綴に手を貸したいけれども、どうしょうもできない団員たちのジレンマもまた切ない……。だからこそ、自分たちのできる精いっぱいで綴の力になろうとしている姿にグッときました。春組~~~! 

 咲也たちのアシストで、綴と水野君は再び心を通わせます。そしてようやく描けた結末。ルークとSの友情に、自分自身の思いを託して……ダメだ、書きながら泣きそう(大好きなんだ)。劇中だけでなく、実際にもこのカンパニーに育てられたであろう綴役の前川優希くんの、まじりっけのないピュアな演技にも泣かされました。それにしても、古谷大和くんとてもいいですね……ハートの王様もいいんですけどそれ以上にSがよかったです。

 

 劇中で言われていた「春組らしいお芝居」っていうのがぎゅっと詰まってました。あったかくって優しくて、気づいたら笑顔になってるようなお話。その組の魅力がまるごと伝わる単独公演、いいですね。夏組はにぼしと海賊ってことで、これまたたのしみです。円くんのくだりとか、今から泣きそうで怖いよママ―(饅頭怖いのアレなので聞き流してください)。凱旋もいぎでがった……

 

余談ですが、長岡公演はてんごに興味ない地元在住の友人と一緒に観劇したんですけど、観終わった後は息をするように物販にならんで、トレーディングエリアにいました。オタクは沼への入水はやいからな!