三百年の子守唄2019 雑感

 ファンサの記憶で取り乱してすみません。

改めて、みほとせ再演を振り返ろうかなと思います。


 みほとせの再演、初見のときに「セットと出陣曲、セリフが多少変わったけど、そこまで大きく変化がない」なんて言ってましたね、アタシ。いや、あつかし巴里が演出を大幅に変えてきていたので、そこと比べたら「大きな変化はありません」ってわけでしたが、いやいや、全然別物でした。ってことで気づきなどをつらつらと。


 まず、セットの階段は、可動式に。や、前回も開閉はしてたんですけど、今回は角度も変わります。それによって、彼らの動き方も大幅に変わりました。階段の中の空洞を利用するお芝居もあったりして。家臣に加わる前の村正が何度も隠れたり、村正と物吉くんの追いかけっこで使われたりもしていましたね。


 さらに、それぞれの役者さんたちが、物語と自身のキャラクターへの理解をさらに深めて、フィードバックしてきました。


 たとえば物吉くん。蜻蛉さんに村正を紹介されたとき、一瞬すごい形相になるんですよ。そりゃそうだよね、かたや「徳川家康の守り刀」で、かたや「徳川に仇なす刀」なんだもの。そしてお芝居そのものも、さらに上手になっていました。信康様を斬りに行こうとする石切丸を必死に止めようとするが印象的だったな。だからこそ、その後の石切丸の言葉が、重く、つらいのだけれども。本心をなかなか見せない刀たちが多い部隊の中で、裏表なく相手にまっすぐにぶつかって、笑ったり泣いたりする姿が、ストレートに心に響きました。

   

 そして、何よりも驚いたのは、村正の変化。難しい役どころだと思うんですよ。初演のときは情報も少なく、それこそ「妖刀伝説」くらいしかわからなくて、その中でよく深めてきたなぁと思ってました。でもね、今回はさらにすごくなってたんです。前回同様、ふざけ散らかして輪をかき乱してるようにみせかけ、丁寧に場を整えていたんですけど、今回はコミカルとシリアスの高低差に耳キーンしちゃうくらい、メリハリがすごかった! 

 いちばんハッとしたのは、石切丸が信康様を斬ろうとしたけどできなかったシーン。初演ではそのまま検非違使が出てくるんですけど、再演では村正が明確に斬りに行こうとしてるんですよね。石切丸が言った「歴史の中で悲しい役割を背負わされている人がいる」というのは信康のことでしたが、村正もまた「妖刀」という役割を背負わされ、それを果たそうとする――。検非違使が出なかったら、確実に斬ってたと思います。それこそ、天狼傳のはっちや、むすはじのむっちゃんのように。


 他にもキャストそれぞれが、自分なりの解釈を持ち寄って、刀たちに肉付けしてくれました。にっかりさんは肩にかかった白い布で子どもを包むように抱き、蜻蛉切は戦闘がおわったあとに、槍についた血てで払ったりしていました。いや、コレは前もやってたかもしれないけど、アタシは今回初めて確認してゾッとしましたよね。そうだよ、人を斬っているし血が流れているんだよ。あれは日替わりだったのかな。配信早く……(今夜です)。石切丸はいい意味で、前回とそこまで変わってない印象。とはいえ、葛藤している様子など、心のゆらぎが初演よりもわかりやすくなっていて、手記を破りながら心情を吐露するシーンでは、毎回泣いてしまいました。


 大倶利伽羅はキャス変で牧島くんになったから、単純に前回とココが変わった!みたいな話ではないんですけど、ほんっとうにほんっとうによかったです。殺陣の経験があまりなかったと何かで読んだんですが、え、マジかよ……。まぁ、推し刀補正もすげー入ってはいるんですけどw 打刀の軽やかさで、スピーディーに斬りつけていく様がはちゃめちゃにかっこよかったです。SUKI…………….(持病)。

 いや、かなりのプレッシャーだったと思うんですよ。先代の中の人が燃えてしまったのでアレですが、ミュの中でもかなり人気のキャラクターだし、元々のスキルが高いみほとせ勢のなかで真価を発揮しなければいけないって相当ですよ。でも、やってのけました。そこにいるのは大倶利伽羅でした。初演のとき「本物が生きてる」と感動し、そこから狂ったようにキャン待ちに並び続けたという過去があるもんで、今回はちょっとドキドキだったんですよ……。最終的には昨日のエントリみたいなことになったんで、感謝しかないです。え?財木くんと牧島くんのどっち派かって? なに言ってんだよ、こちとら大倶利伽羅派だよ!どっちも違ってどっちもいいし、なんならステ倶利伽羅も好きよ!


 あ、そうだ、殺陣! めちゃくちゃかっこよくなってました。わかりやすいところだと、村正の真剣白“歯”取りとかね。刀をくわえてニヤァ~って振り返ったときの、妖しさと愉快さたるや。早く細部までみたいから配信を……!!!!(だからディレイは今夜です)


 とまあ、とりとめなくつらつらと綴りました。二部の歌詞の考察とかもね、したいんですけどね。そのへんはまあ、おいおいね(たぶんやらない)。

 まずは双騎のチケットとれるかどうか……最後まで諦めずにがんばります。ステラボール、急に巨大化しないかな(現実逃避)