5年間分の感謝を込めて 〜ミュージカル『刀剣乱舞』五周年記念 壽 乱舞音曲祭〜

ミュージカル『刀剣乱舞』の『壽 乱舞音曲祭』行ってきました。丁寧な感想は後回しにして、今の気持ちを殴り書きしておきたいと思います。とにかく感謝の気持ちでいっぱいです。

コロナのアレのせいで開催が危ぶまれていたのですが、なんとか幕をあけてくれたこの公演。たくさんの制約がある中で、彼らが選んだ選択は、シンプルに「歌を届ける」ということでした。こんなにも素敵な楽曲があるんだもんね。真っ向勝負だよ。

『華のうてな』から始まり、阿津賀志山から順番になぞっていく。『戦うモノの鎮魂歌』では、推し(清光ちゃん)と推し(倶利伽羅くん)がいきなり刃を交えて初っ端からクライマックスでした……。審神者はすぐに死ぬ。『瑠璃色の空』の倶利伽羅くん、立ち膝からの抜刀があまりにもかっこよすぎて、これまた幻覚かと思ったんですけど、抜刀したよね?あれ?明日ちゃんと見ます……。丁寧に丁寧にこれまでの公演を振った後は、ミュくんの手厚い福利厚生タイムだよ! レッスンに付き合ってくれない葵咲メンバーに置いていかれたこてぴの元に現れたのは……江〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜s! 江の女生きてる? 江の女じゃないのにゾンビになりそうです。多分、あれはこてぴの妄想部分だと思うので、二次創作かよってくらい手厚かったです。よかったね、こてぴ。江ミュ待ってるよ! あと桑名くんの歌、ようやくちゃんと聴いたんだけど上手いですね! 新作への期待高まる。そして浦島くんとはっち、曽祢さん……虎徹三兄弟そろった〜〜〜! これは幻ですか? いいえ、現実です。パライソ曲だったね。さらに天才でおなじみのあんみつ猫ちゃん曲『のら猫二匹』。清光が2階からやすすを見守っているときの微笑みがあまりにも聖母でした。そして、まほろばありがとう、ありがとうまほろば……。ナマで聴けるだなんて思ってもなかったよ。

 

さて、休憩の後は二部だな〜いつものライブかな〜た〜のしみ! もしかしてお揃いのおべべ着るかな〜なんてぼんやり思ってたのですが、まさかの! 燕尾服! 男士たちそれぞれに合わせたアレンジがしてあったのですが、残念ながら目が2個しかないためすべては追えず……。ガラコンサートって言ってたもんね、そういえば。燕尾服で歌う「今」の男士と、出陣したときの「過去」の男士を並べるというエモすぎる映像の演出に号泣でした。

そして、待ってましたぜ『mistake』!!!!!!!!!!!!!!!!!  椅子に座ったまま光る棒を振り回すのはいつもの二部と一緒だ!光る棒に、パッションを乗せるぜ!(あ、でもあの、複数持ちで左右にひらくムーヴは死ぬほど邪魔なので、ご遠慮していただけると嬉しいです。ってなんの話よ)。にしても、燕尾服のまま派手に歌って踊るのがこんなにかっこいいだなんて。テール部分がひらめいて、それぞれのイメージカラーや柄が見えるのも楽しい。このタイミングで時間遡行軍がやってきたら、この恰好のままで戦ってくれるんだろうなって妄想にたどり着くまでコンマ0秒って感じでした。当然だけどパライソの曲もやってくれたね。ちゃんと刀ミュの歴史の1部なんだよなって、当たり前のことにも泣けてくる。清光ちゃんと明石の(顔面がハイパー)『美しい悲劇」や、江+かわい子ちゃんの『断然〜』、ソロ(ここ日替わりの予感)などを堪能した後は、来たぜ『獣』!ジャケットを脱いだだけなのに!なんならいつもよりも布が多いのに!めちゃくちゃときめきました。倶利伽羅くん、うまく脱げず手首にジャケットがしばらくあったね。かわいいね。

※追記

ジャケットは演出でしたね!


出演しない男士たちからはビデオメッセージが。石切丸さんが本丸の様子を語ってくれたんだけど、その姿が容易に想像できて愛おしくなりました。欠席の理由があまりにも石切丸さん。疫病退散してくれ〜!


そして戦闘衣裳に着替えて三日月さんと小狐丸が登場。なんと、『向かう槌音』を披露してくれたんです。ああああああああああああああああああ五体投地(椅子に座ってます)。

5年間、華々しい出来事だけではなかった刀ミュの座組。その中でもかなりつらかったもののひとつが、阿津賀志山のパリ公演〜凱旋公演だったと思っていて。網膜剥離になってしまった北園くんの代役を岩崎さんが務め上げて、それに関しては感謝してもしきれないんだけれども、やっぱり心のどこかになにかひっかかっていました。らぶフェス2018では『Time Line』、歌合では『小狐幻影抄』の演目で、少しずつ解きほぐしていったのだけれども、今回のでようやく完結したような、そんな気持ちになりました。あのときの忘れ物を、こうやって掬い上げて私たちに届けてくれる。そういう優しさがたまらなく好きなんだよな。

ラストは刀剣乱舞の全部隊バージョン。歌詞もアレンジもエモーショナルすぎて、オイオイ泣いてしまいました。これが5年間っていう時間なんだね。

 

『壽 乱舞音曲祭』は、らぶフェスの熱狂とも、歌合の驚きとも違う、本公演と地続きの、あったかくてとても優しい公演でした。ホワっとしたやらかい気持ちを、そっと包み込みながらの帰り道、一生っていうと大袈裟だけど、忘れられない記憶になるんだろうな。

 

さまざまな葛藤があっただろうし、批判もあったと思います。それでも、この公演を届けてくれて、ほんとうにありがとうございました。あの静まりかえった場内と、万雷の拍手がアタシたちの答えです。千穐楽までどうぞご無事で。お仕事の都合もあるから難しいけど、可能な限りは配信も見るよ! あとは、回替わり演出が入った円盤と、彩時記をどうかお願いいたします、偉い人!