モリミュの幕が上がりました!~ミュージカル『憂国のモリアーティ』Op.3初見の感想~

推し作品“モリミュ”ことミュージカル「憂国のモリアーティ」Op.3の幕がついに上がりました。まずは初日おめでとうございます!

2.5という枠組みでありながら、その先の可能性を見せてくれるのがモリミュだと思っていて。いや、てんごを下にみてるとかそういう話じゃなくてね。そもそもてんご大好きですし! 原作をなぞるだけではなく、人が歌い演じるという意味がそこにちゃんとあって、原作にある“想い”を汲みとりミュージカルという表現で昇華する。それがモリミュ最大の魅力だと思っています。

そしてOp.3、すばらしかったです。

いつもならバレありの感想であそこがどうとかここがどうとか言いまくるんですけど、今回は配信でもいいから、とにかく全人類に見てほしいのでなるべくバレナシで行こうと思います。ちょっとでもバレが嫌な人は回れ右して配信買っちゃって~!
https://www.dmm.com/digital/stage/-/theater/=/name=moriarty_op3/

タイトルにあるからこれはバレにすらならないと思うんですけど、今回は原作7~8巻「ホワイトチャペルの亡霊」を軸にして物語が進みます。ということで、新たにジャック、パターソン、ミルヴァートンがイン。(アータートンもいるよ!)特にパターソンは原作でもかなり好きなキャラなので、輝馬さんのホンモノっぷりがたまりませんでした。オタク特有の錯覚で言うなら、股下は5メートルありましたね……うう、これは好きメガネ……。

それぞれが歌唱力お化けなのは既にみなさんご存知だと思うんですけど、今回も期待を裏切らない圧倒的な“歌力”(うたぢから)。縦横無尽に暴れ回る旋律を捉え、熱を込めて放たれた歌は、ダイレクトに心を震わせる。今回はそれぞれの心情を丁寧に描写した楽曲が多かったので、今後の展開を思うと胸が苦しくなりました。

そう、今回はその後の彼らと地続きな描かれ方だったんですよね。演者さんが原作をどこまで読み込んでいるかはわかりませんが(インタビューを読む限りだと鈴木勝吾さんは先まできっちり読んるっぽいですが)、脚本・演出の西森さんはそこまでを見据えて作っているんだなと。

そして、ウィリアムとシャーロックの関係性を語るうえで絶対外せないであろうエピソード(そう、アレですアレ!)をきっちり入れてくれたことに感謝しかありません。ウィリアム、あなたそうやって笑うのね……。

こんなの原作好きなオタクだからそういってんだろ~って思うかもしれないですが、いや、「原作知らねーよ」って人はめちゃくちゃラッキーなんですよ!だって、あのホワイトチャペル~の超面白い展開をまっさらな気持ちで見られるんですよ!? これはもう願ってもかなわない望みなのでホントにうらやましい……。

もちろん原作勢にはそれとは違う発見が山ほどあるだろうし(ありました!)、キャスト目当ての人たちも「こんな推し見たことない!」って思うくらいそのポテンシャルを感じられる作品になっていると思います。

「2.5でここまでできるの!?」と衝撃を受けた初演、コロナ禍での希望の光となったOp.2、そして未来へと続く架け橋となるであろうOp.3。

まずは、このコロナ禍の中で無事に幕が上がったことへの祝福を。そして願わくば1公演でも多く“勝ち取って”、大千秋楽の景色が見られますように。
残念ながらもうチケットがないので再度現地にいくことはできませんが、配信で彼らが紡ぐ物語を見届けようと思います。

Op.4、待ってますね!!!!!!!