あんステNBSのお話:「あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ ~Night of Bloosoming Stars~」

 年末より続いていた「あんステNBS」こと「あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ ~Night of Bloosoming Stars~」が大千秋楽を迎えましたね。おめでとうございます。

 あんステに関しては、2.5次元にハマるきっかけになった作品なうえに、原作が好きすぎて思い入れが尋常じゃないため、なかなかフラットに見られない作品ではあるのですが、お金払って好きなもの見てんだから、そもそもフラットに見る必要なくないか?ってことで、偏愛に満ちた感想戦行きたいと思います。原作情報もガンガン入れるのでネタバレやだよ~って人はごめんなすって。

 

 あんステくんには、メインストーリーを軸とした「オンステージ」と、追憶やユニットごとのストーリーを軸にした「エクストラステージ」の2種類あって、今回はエクストラステージの第4弾。イベスト「春待ち桜」(追憶)と「プレアデス」のお話です。メインユニットはトリスタだけど、プレアデスでの中心はSwitch。さらにRa*bitsの計3ユニットが登場します。

 

 まずは1幕の“春待ち”。トリスタは「何者でもない俺たち」というのをことあるごとに口にするユニットなのですがこのころはまさに「何者でもない俺たち」でしかありませんでした。英智様による五奇人の討伐が始まる前夜。偶然出会った寄せ集めの4人だけど、一緒に歌ったらただただそれがすごく楽しくて……っていう奇跡みたいな始まりの物語なんです。ひたすら楽しい。ほんとにそれだけっていうシンプルな感情の美しさたるや。のちに革命に向かうわけですが、革命に対して確固たる意志があったのって北斗くらいで(そりゃそうだ、目の前で自分がかなわないと感じていた先輩が討伐されたんだから)、ほかの子たちは巻き込まれたようなもんなんですよね。それでも一緒に戦おうと思えたのはこの思い出があったからなんだと思っています。

 

 ステの立ち上げからキャス変することなく演じてきたトリスタの4人で、出会いの物語をやってくれたのがほんとにうれしかったな。メタなこというと結成時の出来事を追体験することで、本人たちの結束もより強くなったのかな、なんて思ったり。アタシが記憶するかぎりの話で申し訳ですが、はじめのうちってあんまり「この4人でよかった!」っていうのそんな聞いたことがなかったのですが、回を重ねるごとに徐々に増えてきて今回はもういいよ!ってくらい言ってたように思えます。(ソースがぼんやりしたアタシの記憶なので、ちがってたらごめーんね)

 

 にしても春待ちのオリジナル曲、振り付け含めていい意味で勢いしかなくって最高でした。タイトルはわからないけど、サビで繰り返されるフレーズがDAY BREAK(夜明け)っていうの、トリスタでしかなさ過ぎて最高です。ありがとう松井神……。



 さて、2幕のプレアデスの前に、Switchのお話をば。Switchって、英智の革命によって異なる角度から切り捨てられた2人がユニットの中心なんですよね。今回は追憶イベスト「エレメント」がスルーされたので、そのへんがふわっとしたまま話が進んでいくのですが、結局のところ夏目を五奇人のメンバーに推薦し、英智の描く革命の物語に巻き込んだ張本人がつむぎなんですよね。しかも、英智の目的については知らなかったから、無邪気に推薦しただけっていう。

 

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 他の五奇人のメンバーが守ってくれたから夏目は直接討伐されたわけじゃないけれども、それでも大切にしていたものが砕かれてしまった。そしてつむぎはfineのメンバーとして、英智が描く物語のすぐ隣にいたけれど、最終的には英智から捨てられたような形になってしまった。そんな2人が、未来に進むためのユニットがSwitchだったんですよね。第1幕の最後のほうで、この辺も少し語られていましたね。補足までに、エレメントでの最高のセリフを。

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 前置きが長くなってしまいましたが、このエレメントがあってこそのプレアデスなんですよ……(オタク特有の遠い目)。乱暴に言うなら、五奇人だった夏目が、にいさんたちの力を借りるのではなく、自分の足で、そしてつむぎと宙と手をとりあって進んでいく物語だと思っています。ステでは、五奇人の話よりもそれよりもSwitchというユニットそのものにスポットが当てられていましたね。テレビ局のシーンでトリスタの手紙を読むのはステオリですけど、2ユニットの関係性がよくわかってぐっときたシーンでした。

 

 ところで、初登場のステSwitchめちゃんこよくなかったですか? 夏目の圧倒的なダンススキル、宙の天真爛漫なかわいらしさ(お顔が信じられないくらいかわいくてかわいかった)、そして、どこにこんなの埋もれてたんだっていうスタイルが鬼のようによすぎるつむぎ……初舞台であれなら及第点! 経験が比較的浅いであろう彼らが、寄り添いあってSwitchになっていったのかと思うとそれだけでももうダメです(妄想で自家発電して泣いてます)

 

 最強に泣いたのは宙のこのスチルのせりふ~2人の間に入っていくシーン。ゲームの時点でおいおい泣いていたのですが、それをかわいこちゃんが実際にやるだなんて……ムリに決まってるじゃないですか。

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 NBSのハイライトはプレアデスのライブステージ。始まる前のトリスタの口上が大好きなんですけど、それが再現されていて最高でした。

 前座のRa*bitsに続き、Switchが「エメラルドプラネット」と「Galaxxy Distiny」を披露。エメプラだけかと思って「え、こっち⁉ イベント楽曲発表されてんのにこっち?」って一瞬焦ったんですけど、ちゃんと「Galaxxy~」やってくれました。そうよね、そりゃそうだw

 そしてトリスタによる「Welcome to the Trickstar Niight☆」。これはPVでも散々使われていたのでやるとは思ってたんですが、振り付けが想像以上に愛らしかったです。

 ラストは、トリスタとSwitchによるプレアデスのステオリジナル楽曲。歌詞には、夏目、宙、つむぎの名前が入っていたりして、制作陣の愛を感じました。(まあエメプラにも入ってるんですけどw)。とても優しくて、力強くて、あったかい気持ちになりました。

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 新作の発表がなかったので、もしかしたら今回で一区切りなのかもしれませんが、未来へ進んでいくとても美しい作品だったので、またなにか新しい展開があったらいいなと思っています。ほぼ原作への感想じゃねーかっていうのは許してくれ……

蛇足ですが、このPVホント素敵ですよね。ああ、NBSが終わってしまった………

 


【公演PV】『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』~Night of Blossoming Stars~