舞台『剣が君』のチケット販売について思うこと。

本当は愉快なことだけ書いていたいのですが、2.5界隈でちょっと目に余ることがあったので記しておきます。

 

今日、7月に開催予定の舞台『剣が君』の公演について発表がありました。

それは「座席数を減らす」こと。それに伴い「現在のチケットは払い戻しで再販」に。そして「チケット代金を値上げする」というのだ。しかもその金額は+5,000円。

前売り:14,000円 当日:14,500円

ついでに言うと千秋楽公演は

前売り:15,000円 当日:15,500円

 

たっっっか!なんとかホーンみたいな愉快なグッズもないのに!?  

 

緊急事態宣言が解除されたとはいえコロナ禍の真っ只中。

こんな状況の中でも舞台を届けようとしてくれる気概はありがたいのかもしれない。

座席を減らすのも仕方ないことだし、それにともない値上げっていうのも百歩譲って仕方ないかなって思う。でも金額といい販売方法といい、あまりにも観客に不誠実なのだ。

 

というのも、値上げ云々の前にそもそものチケット発売の方法があまりにも酷かった。

原作が乙女ゲームということもあり、日替わりのルート違いが存在する。これはよくある話。

しかし、どのルートになるのかは公演日の前日の抽選によって決まるというのだ。

誰だって、自分の推しキャラもしくは推し俳優が見たいに決まっている。

それによってスケジュールを調整し、なんとかして都合をつけるだろうに、それが前日にならないとわからないとか、ガチャにしては高額すぎる。

 

追記:6月13日に、公式より日替わりルートのキャラクターが発表されました。

え?今?って思いましたがこれから行かれる方にとってはよいお知らせなのかな、と。あと出しにも程があるんですけどね。ここが問題のひとつだと理解していただけたようです。

 

そしてリピーター特典。3回、6回、9回(全通)があり、9回には推しキャスト宛名入り直筆サインが入るとのこと。作品やキャストが好きで通う人にはいいご褒美だと思うけど、収入がなくなったりしているこのご時世で、全通を推奨するような特典はどうなんだ?と。ちょっとエグいよね。

 

そんな中でのチケット再販。

実はこれ、全部が払い戻しではなくて、リジェット(原作の版権持ってるとこですね)の通販サイトで買った人だけはチケットが確保されているんです。それに関してはずるいとかそういうことを言うつもりはないです。なんせキャスト発表前に販売されたので、純粋に原作が好きな人たちが買ったチケット。そういう人たちが原作を支えてきたからこそ舞台化したわけで。

(ところで、ここのチケ代差額はどうなるの?お値段据え置きなんです??)

 

追記:6月13日に、公式サイトでお値段据え置きの理由が発表されましたね。スキドル販売分はリジェの買い取りチケになるため、値上げ分はリジェが補填したとのこと。なるほど????? いや、だからといって不公平が生じるのはちょっと……ねぇ?

 

でもさ、結局のところ原作ファンで埋まらないと踏んでいたからキャスト目当ての人たち用にリピーター特典をつけたわけでしょ?そしてその人たちのチケットは一旦キャンセルでプラス5,000円。全通チケットは単純計算で45,000円アップ。いやいやアミプロさん、正気か?

 

アタシらオタクは富豪じゃありません。いろんなことをやりくりして時間とお金を捻出しています。それらに対して一切敬意を払わないところがいい舞台を作れるだなんて思えないんだよね……。

 

以前、チケットの販売方法の不誠実さにうんざりしてツイートしたら空リプで

「リジェットに誠実さを求めるとかwwwww」みたいなのあったけど、舞台の制作はそこじゃないし、いずれにせよ不誠実なところにお金を落としたくなんかないですよ。

でもひさびさに推しのお芝居は見たい……これが噂の「推しが人質に取られる」ってやつですね!

なんなら原作ファンは作品が人質に取られてるってなってるのかな……。

 

動き出さないと舞台は止まる。このような状況ですべての人が納得する結論なんてないのもわかってる。でも、単純にチケ代を上げるだけとか根本的な解決になってないだろうし、そんなやり方に未来はない。

 

高額ガチャにお金は落とせないので、アタシは当日券で行く予定です。当日券がなかったらそれまでだし、それでいいとも思っています。推しには申し訳ないのだけれども。

 

キャストさんのツイートによると、本日顔合わせだったとのこと。新型コロナウイルスの感染者が再び増加するなど、まだまだ予断を許さない状況。別のキャストさんのブログによると歌唱もあるとのことなので、そのお稽古は安全なのか? などと余計な心配をせずにはいられません。

 

みなさま、どうぞご無事で。

 

追記:推しである山本一慶さんが出演を見送るとの発表がありました。いろいろと前代未聞の事態になってきていますが、その気持ちを汲んで出演辞退を受け入れてくれた所属事務所には感謝しかありません。

推す。