刀ミュの御手杵のお話。

あおさくを観てない人が読みにくいいエントリーが続いてすみません。

でも、書き留めておかないと脳みそが小鳥ちゃんなんで抜け落ちちゃうんですよ。先日もあおさくの影響で「つはもの」観直したんですが、イヤー新鮮だったw どんだけ忘れてんだよマジで。

「あれ? 蓮の花蹴られなかったっけ……」(それはあつパリだよ!)


話を戻します。


ここまでのエントリーでそこまで触れてなかった御手杵について。


御手杵といえば、天下三名槍のひとつ。でも本物は東京大空襲で燃えてしまって、現存するのはレプリカです。そこを踏まえて物語を見ると、いちいちエモい(また安い言葉を使ってしまった!)んですよ……。


冒頭の燃え盛る炎のシーンは、物語の伏線かな?って思ってたけど、これは伏線でもなんでもなく、御手杵という槍の記憶でしたね。これは夢だけど、夢じゃない。

 

今回の時間遡行軍の狙いは「結城秀康」。そう、御手杵のもとの主です。これまでの刀ミュだと、元の主とあれこれあってわ~~~~~って感じだったりするのですが(鶴丸スタイルやめなさい)本作ではそこまでではなかったというか、それ以上に秀康の双子の弟・貞愛との関係性が素敵だったんですよね。


双子の弟、ということは、つまり貞愛も家康の息子。しかし、当時は双子が忌み嫌われていたので、貞愛は永見家に養子に出されていたとのこと。そうなんだ!いや、正直そこまで詳しくなかったんで「へえええええええええ」ってなりました。


そしてこの貞愛、すごく魅力的に描かれてるんです。ハートが最高に強くて気持ちいい。自分は歴史から消された存在かもしれないけれども、こうやって生きている。それが事実なんだと胸を張る。

多くの逸話を残しながらも、本体自体はなくなってしまった御手杵はその言葉に衝撃を受ける。だって、誰かが忘れてしまったら、自分の存在自体が怪しくなっちゃうんだよ!?


でも、そんな御手杵に貞愛は言うんです。「だったらオレが忘れねえ!」って。

セカイ系のプロポーズかよ! でもこの言葉がどれだけ御手杵を救ったか。誰かが覚えてるっていうだけで、実体があろうがなかろうが、存在が肯定されるんだもん!こんなに心強いことってある?


そして、御手杵のことを忘れなかった人たちがいたから、戦火で燃えてしまってもレプリカが作られたんだよね。

「存在している/いない」については、つはものでグッと踏み込んだこともあってか、そこまでフォーカスはされなかったけど、これもずっと続いてく刀ミュのテーマのひとつなのかな。

 

にしても、御手杵と貞愛のコンビいいなぁ。真っ直ぐな2人が真っ直ぐな言葉で心を通わせるって、もうそれだけで美しいよ! あと、あの身長差もかわいかった!


御手杵役の涼星くん、スタイル信じられないくらいいいし、エキセントリックな役のイメージが強かったから、いい意味で地味(すまん)なキャラやったらどうなるんだろうなぁって思ってたんだけど、めちゃくちゃよかったですね!ちっちゃい子たちと「断然!」歌ってほしすぎる(趣味です)

 

そんなこんな言ってるうちに、昨日で東京公演が終了。凱旋、いまんとこノーチケットなの信じたくないんだけど、きっとどうにかなる!はず!がんばります……。2部の感想まで、まだたどり着けないw